令和6年度のキャリアアップ助成金の拡充

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宇都宮市に事務所を構えておりますアグリ労務管理事務所、代表社会保険労務士の山川です。

令和6年度予算の概算要求に、正社員転換助成金の拡充が盛り込まれていました。

現在は有期契約の期間が入社から6ヶ月以上3年以内の方のみが対象なのですが、それを条件は6ヶ月以上のみと上限が撤廃されるようです。

ただし、入社5年を超える方は無期契約が成立していたとみなして、支給額は有期契約から正社員になった場合の半額です。

有期から正社員になった場合の支給額は、現状の57万円から60万円に少しだけ増額されます。しかし2人目以降は50万円という取り扱いが追加されますので、毎年複数の方を正社員にしているような会社では、実質減額となります。

これ、実態としてほとんど意味はないと思います。現状でも無期契約の方の在職期間の上限はありませんので、有期契約で3年以上経過している方は1ヶ月でも無期契約にすれば、その後正社員転換の助成金申請が可能です。もちろん、支給額は有期契約から正社員にした場合の半額ですが。

有期契約で採用した方が、正社員としてもしっかり仕事ができるかどうかを見極めるのに、3年もかからないと思いますので、これはという人材はとっとと正社員になってもらうのが吉です。

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